野田元首相が語る「追悼演説」に秘めた政治の本質
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真剣な議論のなかで、折り合うところを求める
2022/12/23 5:42
野田氏と安倍氏は1993年の衆院選で初当選した同期であり、民主党政権だった2012年には2人の党首討論をきっかけに衆院解散、総選挙が行われ、自民党が政権に復帰した“因縁”もある。
それから10年経った今、野田氏は日本の政治をどう見ているのか。慶應義塾大学の井手英策教授が聞いた。
井手:利上げできない理由は、日銀が債務超過に陥るから。当座預金残高が膨大で、1%かかるだけで、巨額のお金が出ていってしまう。
当座預金をどうやって減らすのかをそろそろ議論しないと、利上げをしようと思ってもできない、今のような状況になる。正常化はとても大事だと思います。
給付と財源の問題。日銀、当座預金残高をどう減らすのかという問題。金融の正常化。こういうことを超党派で議論しよう、そういうパッケージをやらなくてはいけないとおっしゃっていたと思います。それは「願望」をおっしゃっているのか、これからそれに取り組もういう「決意表明」なのか、どちらなんでしょう。
これは1つの政党だけでは知恵が出てこない。社会保障と税の一体改革の3党合意のように、党を超えた一致点を見出していくことが必要です。政界だけでなく、霞が関、日銀、あるいは民間。さらにはアカデミニズム、メディアも。さまざまな知恵を出し合って、解を求めなければならない。その国民運動をやりたいと思います。
もともと社会保障と税の一体改革は、ネクストエレクション(次の選挙)よりもネクストジェネレーションという理念でやったことです。次の世代にこの国を残していくために、避けて通れない困難なテーマが、金融と財政の問題。そこに道筋をつけられなかったら、死んでも死にきれないと思いますね。
井手:今の政治を見ていて感じるのが、エクストリーミズム(極端主義)です。参政党であったり、一方でれいわ新選組だったり。立憲民主でも、維新でも、自民でも、MMT(現代貨幣理論)的なばらまきをよしとする人、消費減税さえ言っていれば選挙に勝てると思う人。すごく極端です。
ですが、政治の本質は、むしろ正しい中庸を探していくことではないのか。100%健全財政で、取った税金はすべて借金返済に充てるというのは極端。税金なんか取らないでばらまきまくろうというのも極端。でも、健全財政主義者やリベラルな人たちの極端な主張に引きずられて、あるべき中庸の姿がなかなか見えてこない。
今日おっしゃった、税金を取るかわりに国民の生活のために使う。一部は財政健全化にも。そして金融と財政の組み合わせ。これが答えだというものがないからこそ、超党派でいろいろな知恵を出し合っていく必要がある。それはまさに「中庸の美」ですね。
井手:正しい意味での保守、中庸ですね。単に中道、真ん中というだけなら、全体が左にぶれれば真ん中も左に、右にぶれれば右に行ってしまう。
野田:真剣な議論のなかで、折り合うところはどこかということです。難しいですけど、それを求めていくしかない。
これ両方矛盾するものですね。矛盾するけれども、両方ともなければならない。どちらか一方だけでは破綻してしまう。決して解決はできないけれども、その間の正しい中庸を見出していくことこそが、国家政治の本質なんだ、そう言っているんです。
野田:私の考え方もそれに近いです。自由と平等は人類が命がけで獲得してきた価値です。両方成り立たなければいけない。二足歩行論だと思っています、人間の足のように。自由が前に出過ぎてバランスが崩れることもある。平等が前に出過ぎてだめなときもある。やはり、どちらかが前に出過ぎたら次を出すという、この自由と平等の交互のバランスを試しながら、倒れないように前に進むのが人類なんだろうと思っているんです。
(略)
何でこんなのがまだ生きてんだよ
元スレ:https://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1671776625
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