男性が働かなくなった理由、同世代より低い社会的地位、米研究。男性の賃金、非大卒男性で過去40年間に17％減少、大卒者では20％増加

　　大学の学位を持たない男性は、自分より高い教育を受けた同世代に比べて収入面で取り残されると労働市場から退出する傾向が強く、とりわけ若い白人男性は期待される賃金が相対的に下がると仕事を辞める傾向がより強く見られるという。

　　ウー氏の研究は、過去数十年で拡大した所得格差にその原因の一部があると分析。「高所得者と低所得者の賃金格差の拡大が直接的、間接的に男性の労働力供給全体に影響を与えているとすれば、賃金格差はこれまで考えられていた以上に経済に広範な影響を及ぼしている可能性がある」と記している。