最初から非存在であれば、奪われるものも与えられる苦痛も妨害も一切ない

最初から非存在であれば、奪われる何物もないし、与えられる苦痛や不快、妨害が一切ないのに対して、死は得られたものも剥奪するし、利益や良きことや願望を損なう契機にもなるので良くない、みたいなことになる。

最初からの非存在であれば、あらゆる剥奪や不幸、苦役、心身の不快からも完全に免れているので良い、というのがべネターの考え。最初からの非存在であれば死による苦痛や恐怖、不安、喪失した感覚も味あわなくて済む

この世がそんなに耐え難いならジサツすれば？という意見もあるが、自殺も苦や痛みを伴うだろうから、自然死と同様に良くないのだ、最初から生まれてこないに勝るものはない、というのがべネターの意見

なかなか説得力がある

最初から生まれないことであらゆる苦難、不快、妨害、苦痛、不快、剥奪、死から免れているだから、そっちの方がいいだろう、ということ

もし、そのような状態が実在するならば、「飛んで火に入る夏の虫」の出生よりは、ずっといいだろうね

べネターは、それにimmunityという言葉を使っている

世の中には、シビアな不幸を負っている人達がいるが、たとえばストーカーに滅多刺しされたトラウマとか、そういう人達でも共感、説得できるような出生肯定や誕生肯定をできるのであればしてみてはどうか

自分だけの出生肯定をしているのなら、無理だろうが